Home ビジネス 製造 羽子板ができるまで

羽子板ができるまで

0

押し絵を板に貼り付けて作られる春日部名産の押し絵羽子板は、戦時中、浅草の押し絵師たちが戦火から逃れるため、良質の桐の産地であった春日部に移り住んだことに始まる。現在、板となる桐は、寒暖の差が激しい会津桐が日本一といわれ、春日部に取り寄せている。薄い板と板を貼り合わせた状態から型を切り、かんなで仕上げる。そして板の裏に裏絵と呼ばれる梅や松などを筆で描く。次に柄の部分に布を巻く。これを柄巻き(つかまき)と呼ぶ。押し絵の部分は、京都西陣織の反物をデザイン下図に合わせ配色を決め、折り合わせていく。折り合わせた反物にくるみと呼ばれる綿をつめ、膨らみをつくり立体的に仕上げる。顔をつけ、板に釘で打ち付ける。かんざしなどを飾り付けて出来上がる。